台湾年越し旅行記 5 日本統治時代の酒工場が最先端カルチャースポット 華山1914文創園区に! [台湾]
台湾年越し旅行記5回目です。囍壺人間茶館を出ててくてく歩くこと約20分で華山1914文創園区というところに到着。最寄り駅はMRT忠孝新生駅なので、普通はこんなに歩かなくても行けますよ。
華山1914文創園区は、日本統治時代の1914年(大正3年)に創業した「日本芳釀株式會社」という酒造会社の酒工場の建物をリノベーションして造られた台北で最先端のカルチャースポットのひとつです。
訪れた時はなんか変なキャラクターがいっぱいのイベントやってました。
かっぱ??
カフェやショップ、ライブハウス、映画館、アートスペースなど、様々な施設が昔の建物をそのまま活かす形で並んでいます。
華山1914文創園区のシンボル的存在の煙突。
酒工場時代の歴史について説明されているパネルがありました。
「日治台湾」と書かれていますが、これは日本統治時代という意味。
韓国では日本統治時代は「日帝時代」「日帝強占期」などと日本統治時代に対してネガティブな印象を与える表現で呼ばれていますが、台湾では戦後直後、および、台湾民主化以後、特に李登輝総統時代からは「日治時代」と呼ばれています。
ただ、台湾でも、1951年以後1997年までは日本の不法占拠というニュアンスを含む「日拠」という言葉が使われてきた経緯があり、親中反日(韓国ほどではないけどね)と言われている馬英九政権になってからは、教科書や行政文書などで再び「日拠」が使われるようになってきているそうです。そのあたりはこちらのサイトに詳しく書かれていますので興味のある方はご一読を。
こびとづかん展が開催されていました。
現代のモダンなデザインのビルと古い建物とのコントラストがいい感じですね。
こちらではビートルズ展が。
星の王子さま展も。
この3つの展覧会は3月ぐらいまで開催されているようです。
あ、あのかっぱみたいなキャラクターは、このイベントのかな?
阿朗基 愛旅行。「アランジアロンゾ」って日本語でも書かれてます。
あ、このサイトか!
斎藤絹代・余村洋子2人のオリジナル雑貨作製ユニット名だそうです。
このキャラクターは知らなかったなー、まさか台湾で私も知らない日本のキャラクターに出合えるとは!
華山1914文創園区、なかなか雰囲気のいいところでした。
台湾を感じられるところというわけでもないので、普通の観光客はあまり行かないと思うけど、面白そうなイベントが随時開催されている最先端のカルチャースポット、アート空間なので、こういうところが好きな方は是非訪れてみてください。大正時代の面影のある建造物などが残り、古き良き日本を感じられるところでもあります。
台湾にはこういった日本統治時代の建物をそのまま活かした施設がたくさんあります。
台南では昨年、日本統治時代の林百貨店が最近再び百貨店として80年の時を経て蘇りました。
日本統治時代=暗黒の歴史、抑圧の時代として日本人が建てた建物ことごとく壊してしまう韓国とはずいぶん違いますね。
韓国や台湾、東南アジア、太平洋の島々が日本の植民地だった時代、インフラの整備や近代的な社会制度の構築などで現地の人々の生活が向上したのも事実。もちろん悪いこともしてきたんだろうけど、一方的に悪い面だけを取り上げるんじゃなく、良い面もちゃんと伝えていって欲しいですね。そういう点では台湾の方々には感謝したいです。こうやって昔の日本統治時代の建物を壊さずに大切に使ってくれてるんだから。
・・・そんなことを思いながら、華山1914文創園区をあとに永康街のほうへ向かいます。
こちらにも日本統治時代の建物を活かしたスポットがあります。
続きはまた後日。
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