VAIOはどこへ?ソニー PC事業売却(>_<) VAIO MXからVAIO Fitまで、VAIOの変遷を写真で! [ソニー VAIO]
先週あたりからチラチラと噂が出ていたこのニュース。
ついにきたか!という感じだけど、テレビ事業のような分社化(子会社)ではなく、PC事業自体を売却というのは、長年VAIOを買い続けてきたソニーファン、VAIOファンにとっては衝撃の内容ですね。いろいろと思うところもあるので長文書きたい気分だけど、それはまた今度にして、私が今まで買ってきたVAIOを写真で振り返ってみたいと思います。
パソコンにはあまり興味のない方もこれを見れば「ソニーってこんな先進的で独創的なパソコンを世に送り出してきたんだ~」と認識を新たにするかも。先を進みすぎてニーズがついていかず、あまり売れないモデルも多かったですけどね(^_^;)
2002年
真正面から撮ってる写真がなくてちょっとわかりにくいけど、初めて買った初代のVAIO MXです。MDや本格的なスピーカーが付いている(上の台に置いてます)オーディオ&ビジュアル機能が充実したソニーらしいモデルですね。
これも昔の写真なので綺麗に写ってないけど、加湿器の横にあるのがVAIO JX。
なかなかスマートなデザインです。
この頃、ノートパソコンはVAIO SRを使っていたけど、残念ながら写真は残っていないのでソニーから拝借。10.4型で、約1.26kgの軽量モデル。マグネシウム合金でデザインもオシャレでした。
2003年
世界最小・最軽量といえばソニー。モバイルPCのはしり、VAIO Uの初代モデルです。
幅184.5×高さ30.6×奥行139mm。820g。こんなの他のメーカーは絶対作りません。
写真は撮ってなかったのでソニーから拝借。
両手で持ったまま操作するモバイルグリップスタイルというのが新鮮でした。
これはその2代目のVAIO U-101です。さらに小さくなりました。
小さいだけでなく、結構使いやすくて出張時にもよく持っていってましたね。
名機でした。
2004年
VAIO Uの後継モデルVAIO type Uです。
さらに世界最小・最軽量を実現する為に、キーボードまで取っ払ってしまいました。
なんと550gです。こんなに小さいのにWindows XPがちゃんと動作します。しかもタッチパネル。
折りたたみ式のキーボードが付属。
ディスプレイに接続してデスクトップマシンのように使えます。
今から10年前ですよ!
最近、Windowsタブレットにキーボードをつなげて使う人もいるけど、ソニーは10年前からこういうスタイルを提案してました。今から考えるとすごいですよね。
2005年
そして、デスクトップマシンも古くなってきたので買い替えです。
VAIO MXの2代目。デザインもさらに洗練されました。
音楽や写真をテレビやオーディオ機器で楽しめるルームリンク、つまり今では当たり前のホームネットワーク機能が搭載されていました。MDも付いていて、本体にある液晶画面に曲情報などが表示されます。当時としてはすごく先進的なPCですね。
捨てるの勿体無いので、今でもテレビの横に飾ってます。
2006年
これもまた実にソニーらしいPC、VAIO typeX Livingです。
文字通りリビングの大画面テレビにつなげて使うスタイルを提案。
デジタルハイビジョンチューナーも搭載されています。
2007年
ディスプレイも液晶の時代へ。
マシンはそのままで、最新機種のVAIO買ってディスプレイだけ使ってました。
本体はヤフオクへ!どのモデルに付いていたものなのか思い出せません。typeHだったかなー?
世界最小・最軽量VAIO typeUシリーズの2代目はかなり斬新。
初代のがキーボード無しで不評だったので、スライドすると出てくるキーボードをつけちゃいました。
2006年から発売されているけど、この写真は2007年発売モデル。
指紋認証、カメラ、タッチパネルでスタイラスペン付き、ポートリプリケーターも付属しています。HDDを搭載しないゼロスピンドル。先進機能てんこ盛りで482g。
今から8年前のことです。
VAIO TV SIDE PC TP1です。これもXLと同様、テレビにつなぐコンセプトの商品。
上に乗っかってるのはデジタルチューナーのDT1です。
PCとLANで接続すれば、地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン放送の視聴や録画、DVDへのムーブ(移動)ができます。
当時のソニーは、こういう変わったPCを次から次とリリースしていました。
まんまるの形をしたVAIOなんて今では考えられませんよね。
VAIO Uもこれも、元気があった頃のソニーだからこそ出せたモデルといえます。
こちらはノートパソコンのVAIO typeF FZ。
ブルーレイディスク搭載モデルです。ツートンカラーが素敵♪
2008年
ノートパソコンもこの頃からは女性向けの丸みを帯びたデザイン、カラフルなカラーリングのモデルがラインナップされるようになりました。
これはVAIO typeC。こんな写真しかなくてわかりにくいけど綺麗なデザインです。
そして、次にやってきたのがVAIO typeS。
13.3型のほどよい大きさで、家で使うにも外で使うにも便利。
これは結構長い間使ってましたね。
ダッフィーちゃんもお気に入り♪
2009年
そしてまたまた全国のモバイラーを驚かせた、世界最小・最軽量PCがソニーから発表されました。VAIO typePです。
これはもう発売までワクワクドキドキ♪ こんなに胸ときめいたPCはなかったですね。
幅245mm×奥行120mmに約19.8mmの薄さ!重さは約588g。
VAIO typeUの後継を心待ちにしてたけど、typeUとは全然違う形で登場したVAIO typeP。旅行のお供に活躍してくれました。
この頃、ネットブックが大流行。
ソニーからもVAIO Wシリーズというネットブックが登場。
あ、これは買ってません。原寸大のカタログです。
時代はWindows7へ。
デスクトップはVAIO typeLに新調。
PC・テレビ・ブルーレイディスクレコーダー、1台3役のボードPC・・・というキャッチフレーズの商品です。これは、今でもベッドルームでテレビとして活躍してくれています。
ボードPCには小さなVAIO Jシリーズもラインナップされていました。
2010年
これはVAIO Eシリーズ。透明感のあるデザインが美しいです。
やはりVAIOの魅力は、性能、先進性と共に、デザインにありますね。
他メーカーには見られないオシャレで美しいデザインばかり。
パソコンで素晴らしいデザインの製品といえば、アップルのMacとソニーのVAIOしかありません。(・・と断言!)
2011年
これも名機と言われるモバイルPC、VAIO Zシリーズ Z2です。
「何もあきらめなかったモバイル」がキャッチフレーズのVAIO最強フラッグシップモデルです。
初代のVAIO Zは買わなかったけど、2010年に発売された2代目のこのモデルをちょっと遅れて買いました。
その時の記事はこちら。
VAIO EとPとXperiaを売って、Zを激安で購入♪ ソニー4段重ね(^_^;)
速いし軽いし画面綺麗だしタイプし易いし、大満足のマシンでしたね。
用途に応じてグラフィック性能が切り替えられる三角形のスイッチが秀逸。こんなの他にはありません。
つい最近まで使っていました。
世界最小・最軽量のVAIO Pにも後継モデルが登場。VAIO Pシリーズです。
よりカジュアルなデザインで若い人向けに訴求したけど、時代はスマホ、タブレットに移りつつあり、思ったほど売れなかったのか、このシリーズはこのモデルが最後になってしまいました。
今でもヤフオクでは高額で取引されていて、これにWindows8をインストールしている人もいるとか。でもタッチパネルではないので使うのには限界ありますね。
VAIO Tap11のような大きなWindowsタブレットもいいけど、こういうソニーらしい斬新な最小軽量モデルも出して欲しいですね。
今、8インチのWindowsタブレットが旬だけど、これもソニーは参入していません。今からでも遅くないので出して欲しいけど、もう今のソニーでは無理か。
こちらはVAIO EシリーズのWindows7モデル。
神戸の元実家のご近所さんの為にチョイスしました。
2012年
こちらはVAIO Cシリーズ。
これも神戸の元実家のご近所さんの息子さんご家族の為にチョイス。
どちらもカラフルですね。
そして、モバイルのフラッグシップモデルのVAIO Zシリーズ新型のZ2です。
2011年に発売されたものだけど買ったのは2012年初頭。
どうも造りが今までのZと比べると若干チープな感じがして、我慢できずにヤフオクで売ってしまいました。そのあたりはこちらのレビュー記事を参照。Z1とZ2の外観レビューはこちら。
この頃のVAIOはモデルが乱立してわけがわからない状態。
ワクワクさせてくれるような先進的で斬新な商品の発表もなく、フラッグシップのZシリーズの後継機も発売されず、まさにVAIO混迷期。
デスクトップマシンもついにWindows8へ!
沖縄移住を契機にVAIO Lシリーズに買い替えです。
ベゼルの部分がホワイトのが欲しかったので、タッチパネルじゃないモデルをチョイス。シンプルで美しいデザインです。レビュー記事はこちら。
2013年
ここからソニー復活のきざしが。VAIOにもソニーらしい斬新で先進的なモデルが登場。
VAIO Duoです。初代のVAIO Duo11はスルーして13インチのほうを購入。
ディスプレイをパタンと倒してタブレットスタイルで使えます。
レビュー記事はこちらです。これも結局手放してしまいましたけどね(^_^;)
これもまたソニーらしい製品。
世界最小・最軽量のPCを出し続けていた頃のソニーが戻ってきてくれました。
世界最軽量のウルトラブック、VAIO Pro11です。
タッチパネル搭載モデルで870g、タッチパネル非搭載だとわずか770g!
東京や伊江島への出張でも活躍してくれました。
久々に所有欲を満たしてくれるいい製品です。
そして、これもまたまたソニーらしい製品。
液晶画面を回転させて3モードスタイルで使えるVAIO Fit 13A。
タブレットスタイルに変化するPCは他社からも出てるけど、これは「その手があったか!」と思わず唸る斬新なギミック。
・・・ということで、2002年から今まで、私が購入してきたVAIOの写真でVAIOの歴史を振り返ってみました。
VAIOには、究極のモバイルtype 505 EXTREME505、一斉を風靡したVAIO C1、ブルーレイディスクドライブ搭載で世界最小・最軽量のVAIO typeTなど、この記事でご紹介した以外にも様々な優れたモデルがあります。
このような先進性溢れる優れたモデルを多数世に送り出してきたVAIOが、他社に売却されることになるとは夢にも思っていませんでした。
ソニーのパソコン事業がここまでお荷物になっていたとは!
でも現実は厳しいです。決まってしまった以上この現実を受け入なくてはなりません。
幸い、VAIOの開発、製造部隊は300人ほどが残るようで、新会社も長野県安曇野のバイオの里「長野テクノロジーサイト」が拠点となることが決まっています。
つまり「VAIO」ブランドは今まで通り存続し、国内での販売は継続されます。
ただ、ソニーストアでの販売は春モデルを最後に終了するようですし、テレビ事業とは異なり、完全に日本産業パートナーズ株式会社 (JIP)という投資ファンドに売却されるので、今後の行方はどうなるかわかりません。最初はソニーも5%出資とのことだけど、その程度の関わりで、ソニーストアでも販売されないとなると、もうソニーの会社とは言えなくなってしまいますね。(今までの製品のサポート体制は継続されるようです。当然ですが。)
今後、VAIOがどうなるかは日本産業パートナーズ株式会社の判断にかかっていますが、決して中国企業や韓国企業の資本を入れたり、そういうところに売却しないで欲しいですね。投資ファンドは、企業の価値を上げて最終的には売却して利益を得るのが目的なわけで、気がついたらVAIOが中国企業の一ブランドになってしまっていたという事態も考えられます。少し前に「中国のレノボに売却か」というニュースも出ていたけど、レノボが出資の会社になんかになってしまったら、もうVAIOブランドは終わりです。
IBMのコンシューマー向けPC事業がレノボに売却され、現在ThinkPadブランドは維持されていますけど、中国メーカーのThinkPadなんて買いたくありません。(昔IBMのパソコンも使っていました。)
中国企業に売ってしまったらVAIOブランドの価値なんて無くなってしまいます。
品質も下がり、今までVAIOを買っていた層も離れていってしまうでしょう。
VAIOロゴが付いていても、それはもうVAIOではありません。
VAIOブランドの価値を認め、それを維持するというのなら、ソニースピリッツ、ソニーの遺伝子を残せる形での会社にして欲しいですね。
外国の資本を入れず純粋に日本の会社として、少数精鋭でやっていくという方向性であれば、これからのVAIOは今まで以上に面白い製品を生み出していく可能性も秘めています。
今後VAIOがどうなっていくのか、ここ数ヶ月、見守っていきたいと思います。
新会社移行後も「やっぱりパソコンはVAIOじゃないとね♪」と言える日が来ることを祈りつつ。。
最後に、ソニーでVAIOの開発・製造・販売に携わっていた皆さまへ。
今まで素晴らしい製品を世に送り出していただき、ありがとうございました。
新会社でも今までと変わらず、先進的で優れたデザインのソニーらしい製品を作り続けていってください。期待しています。
あー、やっぱり長文書いてしまった(^_^;)
ソニーのロゴが入ったVAIOを最後の記念に買っておこうかな。
こんにちは。
すごいですね!!
これだけVAIOの写真が並ぶと壮観です。
VAIO Pのグリーンモデルとか自分とおそろいの
マシンがあるとうれしかったりします。
私はソニーショップの店員なのですが異動になったのが
98年でそのときにはすでにVAIOがありました。私の
店員人生にVAIOはなくてはならないものなので、まさに
自分の体の一部がなくなるような気もするんですが
ブランド消滅ではなく、新会社で再出発してくれると
いうのは新しい夢でもあります。
これからもVAIOを応援し続けていきたいですね!
by 店員佐藤 (2014-02-08 09:34)
突然のご訪問失礼いたします。
SONYのVAIO・PC事業の売却非常に残念です。
これだけVAIOを所有されている(されていた)のはすごいですね。
SONYのVAIOでないVAIOはどうなるのか。期待して待ちたいと思います。
by takamizu (2014-02-08 13:03)
いつきさんのvaio歴は凄いんですね〜!歴史を感じます。自分はPC98やFM7からスタートした世代なので、SONYがPC事業に進出するとマスコミ発表した時の衝撃は今でも覚えています。とうとう一度もvaioを買うことなかったですが、スタイリッシュな筐体はちょっと憧れがありましたね。しかし、PC以外はSONY製品を比較的使っているのでなんとなく事業縮小は残念です。昔、SONY製品ではトリニトロンTVを使っていましたが、本当に素晴らしいTVであり、モニターでした。なので、初任給は秋葉原でSONYのモニターとコンパックのタワーPCをセットで買いましたよ。高かったなぁ〜 30万位したので分割払いでしたが、インターネットはダイヤルアップでしたからさらに維持費が大変でしたね。(笑)
もう手に入らなくなることを踏まえて、SONYのVAIOを1台買っとくかなぁ。。。
by レッドドラゴン (2014-02-08 16:45)
佐藤さん、コメントありがとうございます。
VAIO Pのグリーンモデルいいですよね。ああいうPCはもう出ないのでしょうかねー。心配です。
私のVAIO歴はVAIO誕生時ではなく、2002年からです。初代のVAIOも欲しかったんですけど、その頃はIBMのAptivaというのを使ってました。
ソニー印の最後のVAIO求めて注文殺到するかもしれないですね。
デパートの閉店セールみたいですけど。普段からこれだけお客さん来てたら閉店することなかったのにー、みたいな(笑)。
by いつき (2014-02-10 08:15)
takamizuさん、見ていただいてありがとうございます。
自分でもこれだけよく買ったものだなーと感心してます。
ソニーロゴの入らないVAIOなんて。。と思うけど、どうなっていくのか今後の推移を見守りたいですね。
by いつき (2014-02-10 09:17)
レッドドラゴンさん、コメントどうもです。
PC98やFM7、懐かしいですねー。
私はその前のMSXパソコン時代からです。ソニーはHitBitっていうMSXパソコンを出してましたね。
その後、PC88を経て、PC98、そして、VAIOを買わずにIBMのパソコンを使ってました。
SONYのモニターとコンパックのタワーPCですかー。そういえばコンパック、ありましたねー。
ちなみに私はテレビはトリニトロンは買ってないんですよー。ビデオはベータ時代から何台か買ってますが。ベータの大きさのビデオテープをそのまま入れる大きなビデオカメラ担いで、デパート屋上のアイドル撮りに行ってたこともありました(^_^;) いい想い出です。
ダイヤルアップも懐かしい。23時からのテレホーダイの時間を待ってネットしてましたね。パソコン通信も昔よくやってました。
是非最後のソニーのVAIO買ってあげてください!
by いつき (2014-02-10 09:36)